こんにちは、ゲームが３度の飯より大好き、SIEGEです！
本日は、東ヨーロッパにある国ウクライナにて、興味深いニュースが有りましたので書いていこうと思います。
マイニング施設の話でゲームカテゴリー？と思われるでしょうが、実はそのマイニング設備の一部が、PS4を連結して作られたものだったのです。
それでは、気になる詳細を見ていきましょう！
目次
【概要】
先日7月8日、ウクライナ保安庁(SBU)が国内のとある州にて、違法な暗号通貨マイニング施設の摘発を行い、その中より約5000台のマイニング用コンピュータを押収したと発表しました。
さて、ウクライナ国内では、もちろんマイニングを法律で規制してる訳ではありません！(今現在、そんなことしてるのは中国ぐらいなもんですね…😓)
ではこの施設の一体全体何が問題だったかというと、この施設は「JSC Vinnytsiaoblenerho」という企業の敷地内にあり、元々は倉庫として使われていた場所だったらしいのです。
そしてこのマイニング施設を運用していたのは、同州や少し遠くに位置するキエフ州に在住の、当該企業とは全く関係ない住民のグループ。
要は勝手に敷地を使い、勝手にマイニング施設を作り、勝手に電気を引いて金儲けをしてた窃盗団だった訳ですね！
挙句の果てに、盗電がバレない様に、電力メーターを正常に計測しない様に細工してすげ替えるという徹底っぷり。
この盗電での損失額は、日本円にしておおよそ2000万円～2800万円(186,200US＄〜259,300US＄)ほどとのこと。
自分たちは設備費用のみでランニングコストなく、マイニングで利益を得続けていたというのですからとんでもない話ですね……。
施設内部から押収されたモノは？
さて、そんな大規模暗号通貨農場の運営もついには発覚し今回の摘発に至った訳ですが、では内部の施設はどのようなものだったかと言うと、報道によれば押収品は以下の内訳だった様です。
- 3800台のゲーム機
- 500枚以上のグラフィックボード
- 50台のプロセッサーユニット
- 電力消費に関する文書草案
- その他ノートパソコン、電話機、フラッシュメモリ等
上の写真の通り、なんとそのPS4らしきゲーム機が何台も連なって接続されています。
3800台全部が全部PS4なのかは不明ですが、ゲーム機がマイニングの為にこの様な使われ方をしているのはただただ驚きですね！
因みに何故ゲーム機を使ってマイニング設備を創っているのかということですが、ゲーム機を繋げて一つの計算機として使用することには、幾つかのメリットがあり、それは
- ゲーム機は価格が変動しない為、比較的安価に購入できる。(PS5みたいに買えないものは勿論例外ですが……)
- メンテナンス性が高く、故障した場合も故障箇所の特定が容易で、壊れた部分の機体をそのまま入れ替えるだけで良いので楽である。
- パーツが全て同じなので、相性問題も考えなくて良い。
と、場所を取るデメリットさえどうにか出来れば、意外とマイニング設備を創るに当たって有益な材料だったりするようです。
また、コチラのメディアでは、採掘量トップの暗号通貨ビットコインよりもイーサリウムのマイニングにおいて、PS4proは理論上ではありますが「Radeon RX580」と同等の演算性能を有しているとする記事もあります。
現状のゲーミング環境だとミドルロースペック相当な性能のRX580と同等というのは、PS4proの性能の高さを改めて伺えますよね。
ただ、ゲーム機そのものでマイニングすること自体は、やはり効率という面ではグラフィックボードを使用した時よりは劣る為、あくまで初期コストを低く抑える為にPS4が使用された、と考えて良さそうです。
終わりに
いかがでしたか？
少しディープな内容でしたが、楽しんでいただけたのなら幸いです。
この様なちょっとした時事ニュース的なものも紹介して行きたいと思いますので、もし宜しければまた見ていただければ幸いです！
【余談】
少し前にメディアで取り上げられたことが有りましたが、ゲームボーイでマイニング！を可能にした猛者も世の中には居ます(勿論、あくまでコレは知的好奇心と技術を持て余した人の産物ではありますが)
また、過去にもPS3が研究分野でスパコンとして、大量接続された後に計算機として用いられる事例も幾つか存在したりします。
何れにせよ、我々がゲームをプレイする以外でゲーム機が用いられるのは、興味深いですね！
